全国各地で開かれている実践者交流会、いろいろな出会いが、自然とは、人間とはと、気づく場が、そこに。寄せられた会の感想を、お送りします。

感想

先生を間違っていた

先日福岡糸島市での交流会に、宮崎県綾町行ってきました。
綾では当初今年は流れそうな雰囲気だったのですが、城さん林さんからの打診を受けて、山口さんは急遽配達日を送らせて参加させていただきました。綾から6名で参りました。

結果としては、新しい情報を得られたこと、新しい先生になる人達と出会えたこと、そして気持ちを新たに仕切り直して仕事(エサやり)に向かい合えるようになったこと、など収穫が多い交流会でした。

・一年間で僕らに先生ができた。新しい人が先生で、答えをもらう(伝える相手)に会いに出て来て良かった。今度はみんなに来てもらう番だ。

・去年もらった課題はエサ不足。そして今年もエサ不足。反当10t。

・ブラジルと日本。規模や環境は全く異なるが、取り組んでいるのは同じ日本人の血を持つ人間同士。エサやりを思い切ってできない現状をみて思う。「どうした日本人!!」”こだわり”で凝り固まった頭の団粒具合の差!?
・「野菜を作ってはいけない」重要な言葉。 「土を作る=生き物を飼う」ことに集中できていない自分に気付かされた。

・エサやりなしで土をいじるべからず。

・山口さんの近くにいる分、彼を先生に仕立て上げてしまった。自分が先生になるのだ。共に進歩するために。

去年にも増して林さんはパワフルでした。
そして2年経って慣行を越えなければ何かが間違っていたということだ。という言葉。とにかくエサを徹底してやること、それに結果はついてくる。未来から見ると、今何をすべきか、が分かってくる。
スタートラインは皆ほとんど一緒。自分の仕事をしっかりやることに尽きる。そう思いました。

宮崎・綾町 酒井 暁

4月9日 長野・安曇野

自然猿まね農法の限界
炭素循環農法の実践交流会を4月9日に安曇野で開催したのですが、講師に来てくれた林さんが語る言葉に、「こころのことがわかれば全部わかります。農業のやり方もすべてそれの応用なんですよ」という意味のお話を聞かせてもらったのですが、どんな意味なのかをよく噛み締めています。

反対に「これまでの自然農法は自然猿真似農法。自然に対しての甘えが抜けない限り、ほんものの農業はできない」と厳しい意見を提言されます。「自然は法則どおりにしか動かない。祈ったり根性を入れて気合が入ったり感謝したりすれば思い通りに自然が動いてくれると思っていたら大間違い」と耳の痛いその通りの言葉を聞いたときには苦笑いしかありませんでした。 今後も断続的に、この農法について、考察と実践をご報告いたします。
(松村 暁生)   (おぐらやま農場だより no.111 より抜粋)
(ブログhttp://tsuiteruogurayama.blog81.fc2.com/ メールinfo@ogurayamashop.com)

4月17日 福岡・大牟田 (左をクリック)

4月19日 高知 (左をクリック)

4月24日 兵庫・加古川 (左をクリック)

4月25日 鳥取・鳥取 左をクリック

4月27日 島根・飯南 左をクリック

4月29日  三重・いなべ
昨日、林さんとの交流会に26名の方がご参加下さり、皆さん喜んでいただけました。
このような集まりが出来たことに誠に嬉しく感じております。

ご紹介していただいた方も大変喜ばれておりました。
お蔭様で有意義なひとときであったことをご報告させていただきます。
誠にありがとうございました。

(前島忠勝)

たんじゅん農法の交流会に参加させてもらいました。
畑を実際にみたり、林さんのお話を聴いて、自然の理にそった農法だと思いました。菌の世界はよく解らないけど、検証していけば、無肥料無農薬の栽培がやれそうな気持ちになってきました。それから、この農法の考え方が戦争のない社会に繋がっていくと聴いて、感銘しました。又、機会があれば、楽しみにしています。
(うえ)

三重県いなべ市のげんきさんの畑を中心とする会場で開催された実践者交流会に参加してきました。

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げんきさんの畑は炭素循環農法実践3年目で、高炭素資材は剪定チップを使用。
チップの大きさは長さ1~3センチと粗めのものが中心、配達される時点で発酵熱が上がっているので特に追加での発酵処理などはせず、すぐに畑に入れてしまうことが多いとのこと。
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土と混ぜられたチップは2枚目写真のようにしっかりとキノコ菌の菌糸がまわっており、菌床状態となっていました。
現在は端境期のために畑にはほとんど作物は植わっていない状態でしたが、3枚目写真のようなキャベツが育っており畑の養分供給体制がしっかりと整っていることがはっきりと分かりました。
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このげんきさんの畑では、げんきさんの実践例を見て近隣の方もチップ農法に転換され、この辺りが「チップ街道」と呼ばれているそうです。

3枚目写真のキャベツはお隣の方の畑のもので、まだ昨年転換したばかりなのだそうですが、剪定チップだけでもいきなりこのような成果が得られるということに驚きました。

(まーぼう)

4月30日 神奈川・綾瀬 左をクリック

5月1日 神奈川・大和 左をクリック

5月4日 神奈川・小田原 左をクリック

5月9日 広島・湯来 左をクリック

5月10日 福岡・糸島 左をクリック

5月11日 愛知・津島 左をクリック

「あなたたちはある程度成果が出たところで満足してしまうかもしれないが、自然の真の力を引き出した時はこんなものではない。反自然でなければ自然相手に遠慮は無用。とことんやり抜いて早く向こう側の世界に到達しなさい。」
今回の林さんの実践者訪問で僕は以上の強いメッセージを受け取りました。

また、実践者訪問会では林さんにネギ畑を見ていただきましたので、その時頂いたコメントを紹介いたします。

まず、このネギ畑全体については、「スギナが多く生えているのは土が痩せている証拠。昨年はこんなに生えていなかったので、昨年より痩せた状態にある。」という指摘を受けました。

次に、「ネギの葉の先端が黄色くなっているのは養分のバランスが悪いため。」という指摘を受けました。

そして、「アブラムシがつくのは施肥状態にあるため。一度増えた微生物が餓死して肥効を示したと考えられる。」という指摘も受けました。

まず一点目についてですが、昨年のネギ定植前は一昨年のそれよりも多くの剪定チップを土に入れたのですが、トラクターで耕せるギリギリの深さで鋤込みを行ったので、15~20センチくらいの深さにまで剪定チップが入ったことになります。
土が出来てしまえばこれでも問題ないようですが、僕の畑はまだそのような状態にまでなっておらず、深い部分に入った剪定チップは酸欠のために微生物が利用できず、結果的に菌類のエサ不足となり土を痩せさせてしまったのではないかと考えます。(剪定チップなどの鋤込み深さは5センチ以内が最適だそうです。)

そしてこの菌類のエサ不足から養分バランスを崩したり、菌類の餓死を招いたために二点目や三点目の現象が起こったと考えられます。

また、これらの補足として、「剪定チップなどの高炭素資材は土壌菌のためのエサであって作物に与えるものではない。まだ肥料的な考え方が抜けていない。したがって作付け前だけに資材を入れるのではなく、作付けとは関係なく菌のエサが不足しないように配慮しなければならない。」という指摘も受けました。
(稲垣 正貴)

5月12日 千葉・北総 左をクリック

5月13日 福島・大熊 左をクリック

5月14日 茨城・常陸大田 左をクリック

5月16日 岩手・久慈 左をクリック

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