> ニンジン畑、土づくりというか、炭素資材は、ソルゴーか、何かの種をまかれているのでしょうか。

本業のキノコで年間6000m3ほどの廃菌床が出ます(10%ほど外部に売っている)。これを15haの圃場に入れると約70ton(乾物)/ha/年(35ton/ha/1作)です。

最低必要量の3倍~数倍とかなりの大量投入。圃場全体が丘陵部(排水良好)いきなり35cmの深さまで混ぜます。
圃場拡大が予定どおりに進めば2~3年後には投入量は半減します。その頃には大量投入の必要性はなくなります。

しかし、元の土壌が極端に微生物が少ない(微生物相が単純化している)ため、これだけ大量に入れていても微生物は簡単には増えてくれません。
それを教えてくれているのがハキリアリ、キノコを培養しそれを餌とするこのアリは菌類のいない非常に痩せた所にしか巣がありません(キノコ菌の最大の敵はキノコ菌)。

アリの巣がある場所はそれほど広くはないのですが圃場全体が極度に痩せていて、廃菌床だけではダメです(キノコ菌がいないため有効化しない=分解しない)。
そこで最初は先ず、トウモロコシ + マメ科(窒素の供給源)の混播、穂が出た頃に鋤込みました。一時的にミミズが増えましたが今はいません。これをやらないと売り物になるニンジンができません(特にネコブセンチュウの害が出る)。

このセンチュウは深く耕し空気と微生物の餌を入れただけで害が出なくなります。
「耕作放棄状態 ≒ 自然状態≒綺麗≒良好な環境」ではありません。去年の今頃(雨期入り)は、多種・大量のハエが飛び回っていましたが今年は全く見かけません。
まとまった降雨により溶け出した汚れの腐敗が原因で、この腐敗現象によりシベリア地方のトナカイなどはハエ類(吸血性)の大発生で毎年大量に死んでいます。

栽培を始めてから丸一年、不完全ながら予定の栽培サイクル(播種 : 2ha強/月=延べ30ha/年の周年・連作栽培)の形が整い、売り物になるニンジンもできはじめました。
でも、内実は「まだまだ」。欲張ってトウ立ちしやすい夏用=多収穫品種を時期外に蒔き盛大な花盛り(笑)、でも40ton/haと、まあゝの出来。

後から聞いた話ですが私が借りる前に見に来た日系のプロの百姓は最低・最悪の土地だとあきれかえっていたそうです。
それを最良・最高と言って、しかもド素人が数年という短期間で有機栽培をやるなど、信用しろという方がどだい無理。地主はニンジンができちゃったのを見て契約期間の延長に応じてくれたようです。

ニンジンは初期成長が遅く、雑草対策(最大経費)が最大の問題。有機認証取得(経営的に見て必須)のため除草剤は使えず、火炎除草と人海戦術で5回ほど除草。
元が荒廃地で、まだイネ科の雑草(種子)が多く、火炎除草の効果がいまいち(焼くタイミングが難しい)。その点、双子葉の雑草は比較的楽。

73才の手習い、「道楽」たんじゅん農(^^) の取り合えずの現状報告 1です。

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> ・簡単な波動を上げる器具を創った方と、今、共同で、試験を始めています。
 波動が上がると、生育がよくなり、美味しくなり、病気も消えそうです。
 イチゴ、ブドウなどで、うまく行きそうです。

おもしろそうですね。

> ・32歳の、まだ、たんじゅん3年目の方が、OKファームという農場で、2haゴボウをやり始め、ブログをどんどん書いています。頼もしい方です。
 素直で謙虚な方のようですね。滅多に余計なことは言わないのですが一つ気になったところが・・・、
https://ishort.ink/c7F5 落ち葉の記事、最初の理解のままでOKですね。

> 広島のエブリイ、神奈川のイカス、茨城のカモスは、順調に進んでいます。

自然は正直に応えてくれます。皆さんの将来が楽しみです。

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