みんな ありがとうございます

野菜たちに、畑に入ると、声をかける。「おはよう、元気か?」
ところが、それが、最近変わってきた。
「元気だねー、ありがとうございます」と。
それも、野菜たちだけでなく、みんなに声をかけている。
無数の微生物たちにも、そして、もろもろにも。

野菜は、ほんとに元気だ。艶々している。勢いがある。
ただ、菌床やチップ、剪定枝を畑において、ほかに、何もしないのに、申し訳ないぐらい。
野菜の出来もきれいだが、草を取らないのに、畑に草がない。
去年までと比べれると、天国。天国農法!

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ネギが

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白菜が

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ダイコンが

通りがかりの方が、声をかけてくる。
「今年は、宗旨替えをしたんかね。虫はついとらんし、ようできとる」
「そうですね。上出来ですね。去年と全然違う」
「農薬でも使いだしたんかと」
「ハハハー、じつはー」
「使うはずはないし、それにしてもよう出来とる。ネギはうちのよりも、リッパ」

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虫が食べつくさない

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虫がつかない

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ほとんど虫がいない

確かに、昨年までは、草の中に、野菜があり、しかも、それが虫食いだらけ。それが当り前の畑だったから、それを知る方には、その異変に気づくのだろう。

だが、ほとんどの方は、見るだけ。反応はない。まあ、変ったことをまたやっとる。どうなるか、遠巻きにみさせてもらおうというところか。

理屈があわん

学校の近くに住んでいる農家の方が訪ねてこられた。小学校の校長が、一度あってみたらどうか、と紹介してくれた方。来るものを拒まず、去るものを追わずの日々。
夫婦でどうぞと案内し、畑を見てもらい、夕食に招く。

相変わらずの、わこさんの心を込めた田舎料理。
酵素玄米ご飯に、具だくさんの味噌汁と、漬物。
それに、畑直送の野菜料理。

淡々とされた方。畑の感想もあまりなし。
聞くと、2年前、50歳で農業高校を辞めた先生。
「ほとんどの高校生が卒業しても農業をやらない。その理由が、農業では食べていけないからと、聞いて、これは、自分で食って行けることを示すしかないと、先生を辞めて、奥さんの親元で、農業を始めた」という。

2年、無農薬で、有機農業をやっておられる。
食って行けると、卒業生に報告できそうですかと、尋ねると、その暗い顔から、「いやー、虫だらけで、大変です。とても、食って行けません」。「まだ、2町歩ほど、畑を使わないかという話があって、研修生を雇ってと考えていたのですが、とても・・・・」と、明るい話は出てこない。

と言って、さっき見ていただいた畑には、興味がなさそうで、今夜は、そのままの暗いお顔で帰りいただいた。
また、気が向いたら、いつでも、畑を見てくださいとお伝えして。
最後まで、先生の顔だった。

それから、一月後、畑にいたら、その元先生が軽トラで通りがかり、止まって、畑を見せてくださいと言われる。
「どうぞ、どうぞ」
「白菜はどうですか。うちは、アブラムシがついて・・・。(野菜をみながら)虫は食っていないですね。・・・・」
「野菜が元気だと虫に食われないようです。人体と同じです」
「この敷いてあるのは、チップですか。肥料は?」
「何もやってません。これだけです」
「それだと、チッソ飢餓を起こす。チップで野菜ができるというのは、理屈が合わんです」
「自然と理屈と、どちらが元なのでしょうね」
つい、生意気な口をきいてしまった。^-^)

元先生、先生は辞められたけど、頭の中の先生は、まだまだ、辞められていない。
イヤ、他人事ではない。自戒自戒!

これが普通、フツウ

6月から借りて始めた田んぼの畑、ごろごろ土が、ふかふかに変わってきた。早い。

7月に播いた大豆が、実をつけた。たわわに実がなっている。一枝に50以上。
味噌用なのだが、少しずつ、ゆでて、いただいている。
昨年までよりも、一層甘味が増している。
枝豆好きだという方が、「今まで何を食べていたのかと、腹が立つほど、おいしい」と言ってくれた。
これが、特別ではなく、普通、フツウなのだ。他のが、異常なだけ。

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実がぎっしり

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元のごろごろ土

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人参とキノコが

腐敗した畑で、腐敗した味の作物ができる。
その味を、作物の味と勘違いしている。
それしか知らないと、それで何の疑問も持たない。
しかし、発酵土壌に変わり、キノコが出る畑になると、枝豆も、人参も、味が発酵型になる。
腐敗型は、苦味。臭み。
発酵型になると、それが抜け、糖分で甘い、アミノ酸でうまい。

それにしても、腐敗型から発酵型への変化。
3年放置のところだからか。
放置された田畑は、狙い目だ。
ありがとうございます。