富田
[mixi]「炭素循環農法」より転載・編集       09年6月8日耳学問で、私の実体験ではない(実際に虫に食われない野菜を作ったりは、していない)のですが、本当のことだと思えるので、ここに書いています。発酵にも腐敗にも微生物がかかわっているわけですが、炭素の次に循環の主役となるのは窒素(アミノ酸、タンパク質の原料)です。動物にしろ植物にしろ、細胞を作るにはタンパク質(アミノ酸)は必須です。

微生物の活動においては、
・窒素に対して炭素が欠乏すると(つまり窒素が余ると)
・酸素が欠乏すると腐るのだそうです。

これが、土壌においても、野菜自身においても、人間の身体においても発生します。

もう一つ必要な予備知識は、虫と人間の違いで
・虫の腸内のPHは7以上(弱アルカリ性)~腐敗しやすいものしか食べられない
・人の腸内のPHは7以下(弱酸性)~発酵しやすいものしか食べられない
従って、人が食べるものをつくるためには、土壌も野菜も発酵傾向にしておく必要があります。

・慣行農法での化学肥料で、無機化された窒素を増やす・・・肥料を、以下の(4)のタイミングで与える・・・ ので、無理があります。どうしても過剰に窒素を供給してしまい、土壌が腐敗します。

<土壌が腐敗>
それを吸収して野菜が腐敗傾向→虫の餌、人が食べると病気になりやすい。 極端に言うと・・・そういうことになります。

・有機農法の堆肥もおなじです。以下の(2)あたりから、植物への供給(肥料)を狙ったものです。有機物は分解されて無機化します(もともと肥料のねらいはそこにある)。ところが、上記と同様に、人が窒素の無機化をコントロールすることができないので、窒素過多となり、土壌の腐敗が発生します。また、窒素の流亡が河川の汚染を引き起こします。

・自然農のなかでも、おなじことが起こるのではないでしょうか。ただ基本は草を刈るだけで肥料を投入しませんから(持ちこまず持ち出さずが原則)、土壌の腐敗が大きくはなりにくい(発生しにくい)、ということはあると思います。

で、炭素循環農法の場合には
植物ではなく、土壌微生物への餌としてCN比率の高い有機物を与える、酸素が供給できる範囲に
その結果、土壌の窒素は全て微生物の餌となり、無機化される窒素(3)はほとんどなくなる →土壌の腐敗はほとんどなくなる
野菜は、発酵の結果のアミノ酸(窒素を含む)を吸収して成長する
その結果、虫は野菜を食べられない(虫に食べられない野菜ができる)
のだそうです。