もどきさんが、「これからの農業は、土建屋さんと一緒で、進む」と口癖に言う。

その一つが、広島市内から、高速道を使って、北に1時間の広島の安芸太田で、昨年春から始まった。広島市の荒谷建設コンサルタント(設計)が、地元の河本組と組んで、それが進んでいる。
今年も、交流会が開かれた。その写真(クリック)

昨年3月からはじめたばかりだが、着々と、土壌作りが進んで、今年6月、株式会社「たんじゅんファーム安芸太田」を立ち上げた。いまは、広島市の老舗のデパートから、味がいいと、引き合いがあり、包装なし、大きさ揃えもいらないと、そのまま、出荷している。とはいえ、まだ、レタスぐらいで、まだまだ、生産が追いついていないが、今年、来年と、出来ていく勢いが見える。

それに加えて、東広島の小林建設という小さな地元の土建屋さんに、その交流会で出会った。妹からの話で、たんじゅん農法に関心を持ってきていて、1000坪の空き地をどうしようかとしているという。

早速、日程を変更して、次の日、現地を見せてもらいに行った。
そこで、さすが、建設業という面白いことに出会った。
竹林の伐採が用意ではない、でも・・・・という話。
(それについては、下の続きを読んでください)

まだまだ、未知数だが、どなたか、組めば、新たな動きになっていくだろう。

(以下、下につづく)

竹林を片付けるロボット

まずは、次の動画を見てください。最初だけでいい。
フェラーバンチャザウルスロボ http://www.coara.or.jp/~mse/feller%20buncher.html

竹は、木と草の両方の性質を持ち、それをチップにすると、たんじゅん農法では、うってつけの資材になる。糖分が、発酵を促進し、しかも、腐る心配がないので、雨が多い時でも、土と、安心して混ぜられる。

ところが、「竹チップがイイ」と、言われても、それは、竹を切っての話。竹林は、いまや、根とともに、どんどん広がって、お荷物になっている。手で切っていては、日本全国の竹林を片付けていっては、間に合わない。

いままで、木を切るロボットはあった。しかし、竹を切ることは、そのロボットではできない。刃が竹を切ると、竹の成分が入って、動かなくなるからだ。そこで、森林組合の方に頼んで、チェーンソーで一本一本。だが、それも、老齢化で、誰もやる方がいなくなって、竹林は放置されてきている。

ところが、6月15日、広島・東広島で、建設業の方に出会った。小林信朗さん。
その方が、地域の河川の両側に生え続けている竹の林を片付けてくれないかと頼まれて、いろいろ探していた。そのうえ、妹から、たんじゅん農法の話を聞いて、そのチップを、山の放置してある空き地に敷ければ、一石二鳥と、竹の伐採をしようとしたが、そんな機械はないことを知った。森林組合に頼んでも、水際ということもあって、相手にしてくれない。

それで調べて調べていくうちに、ある動画に出会った。
それが、松本システムエンジニアリング株式会社が開発したロボット(大きなユンボにバケットがついて、自由に木材を掴んだり、回転したりできる)のバケットに刃を内装して、立木を切れるようにしたもの。フェラーバンチャザウルスロボ http://www.coara.or.jp/~mse/feller%20buncher.html

木だけでなく、竹も切っている。(動画の9分進んだあたり)
これぞと、問い合わせたら、まだ、日本に一台しかないという。それを使って、早速やってみた。

全国でも、第一号の、竹を切るロボット。
竹を数本、掴んで、切り、そのまま、運ぶか、立てたまま、爪を緩めて、もっと、上をつかんで、下を切る。
どんどん、切っていける。画期的なもの。

これで、竹林がかたずくと県の方が来ていて、喜んでいました。

あっという間に、10アールぐらいの林が片付いて、チップにするほうが間に合わない。(いままでは、切るのが遅くて、チップの機械は待ち時間が長かった)

さっそく、できた数十トンの竹チップを山の空き地に撒いて、さあ、どうしたらいいか、ということになっている。そこで、1haの空き地をみせてもらった。眺めも良く、高速道に10分。空港も15分。いろいろな夢が広がる。とにかく、今年中に、たんじゅん農法で、少しでも結果を出そうとなった。

広島は、建設業と結びついた、それぞれ異なる、二つの動きが注目される。

Comments are closed