ブラジルでキノコを栽培されているmodokiさんに、どんな資材を使われているか、おたずねしたところ、
次のような返事をいただきました。
重要な内容なので、転載させていただきます。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。最初にお断りしておきます。
廃菌床は産業廃棄物として、勿体ない使い方をしているため、糸状菌の性質を知るための教材として奨めているだけです。

廃菌床を得るためのキノコ栽培は本末転倒。
基本は、あくまでも「無処理の資材を微生物の餌にする」です。
木(竹)材チップが入手可能なら、廃菌床は必要ありません。
廃菌床は木材チップなどより、はるかに使いにくい資材です(菌が死ねば腐敗するため)。

主な資材を適した順に並べると、竹材チップや枝葉樹皮の混ざった広葉樹のチップ、針葉樹のチップ(堆積発酵処理)、高炭素の雑草(イネ科)や稲わら、炭素比の高いシイタケやマイタケの廃菌床、炭素比の低いエノキなどの廃菌床となります。

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> 1) 菌床の炭素資材は、なにですか。
アメリカ松、ユーカリなどのオガコ。

> 2) どのくらい、山に積んで放置してから使っていますか。
> 3) それは、切り返しとかしますか。
針葉樹などの植物生育阻害成分はキノコにも有害です。
有害成分を分解するために、堆積・発酵処理します。
適度な水分(60%)で堆積し、発酵熱が最高になった時点で切り返します。
オガコ(枝葉や樹皮を含まない)だけの、わずかな養分で発酵させるため、切り返しの間隔は2ヶ月程です。

実際には、
米松で9ヶ月以上(3回以上切り返し)。
ユーカリ(芯材)で6ヶ月以上(2回以上切り返し)。
ユーカリ(辺材)で3ヶ月以上(1回以上切り返し)。

> 4) 栄養剤?として、何を加えられていますか。
850mlビン、1本当たり
米糠(又はフスマ):45g
粉砕トウモロコシ:22.5g
大豆カス:22.5g
合計:90g(誤差=マイナス0、プラス10%の範囲)
基材(オガコ):残り
水分:63~65%

上記のように調整し、850mlビンに詰めると600g(乾物重210g)/1本、ほど詰まります。
オガコ=210 – 90=185g/1本です。
乾燥重量で、栄養材:基材(オガコ)≒1:2 (重量比)です。

ビン栽培では、完全な無菌状態でのキノコ菌の純粋培養です。
使う菌床は、120度(高圧殺菌釜)1時間で完全殺菌処理をします。
100度(常圧)の殺菌では、無理です。
実際には、加熱開始から殺菌終了、減圧まで数時間かかります。
一晩かけて自然冷却、無菌状態で種菌を接種します。
その後、培地上面が完全に菌糸で覆われる数日間は、無菌状態で培養します。

炭素比は30弱、無殺菌では、確実に100%腐敗します。
(廃菌床になっても炭素比は大差なく、生きていないと腐敗します)

以上は、あくまでもプロのやること、あまり参考になりません。
また、松やユーカリは、日本のように適した樹種が入手できず、やむを得ず使っている次第、特に松類でのヒラタケ栽培は、正気の沙汰ではないのです(笑)。
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趣味などでやる場合は、広葉樹のオガコに栄養剤を重量比で1/6~1/8ほど混ぜて、ドラム缶などで常圧殺菌します。
堆積・発酵での培地製造法もあり、主にヨーロッパや韓国、東南アジア諸国で行われています(主にマッシュルームやヒラタケ類)。
インターネットでヒラタケ栽培を検索ですれば色々出てくると思います。